トマ・ピケティ、貧富の差の本質を突く衝撃本

21世紀の資本



タイトル 「21世紀の資本」

(著)  トマ・ピケティ
(訳)  山形浩生、守岡桜、森本正史


マルクス資本主義理論によると、「世界の資本は貧富の差が徐々に縮まっていき、最終的には一つ(全員が同じ水準に)落ち着く」と主張しました。


しかしマルクスの死後から約150年が経過して21世となり、一人の経済学者が 「どうもマルクスの言っている事とは違う方向に世界が動いてるな」 と様々なデータから導き出しました。


それが本懐紹介する本、「21世紀の資本」です。
ピケティが主張する理論の中心にあるものは「資本」です。コレは昔からある土地や株式投資といった労働の対価として支払われる報酬とは違う体系で発生するお金のことですが、コレが貧富の差の重要な要因であるとしています。


現代日本では株式投資をする習慣が無いため実感が湧きませんが、株には「利子」が付くとこがあります。現在ではだいたい3~7パーセントくらいが投資額に対して利益が出ると言いますが、コレを再投資することで毎月同額の積立投資をするよりも多くの配当を得られます。コレが「複利」です。これを繰り返すことにより、毎月の積立に対して大幅な利益を得られることになります。


多くの貴族や名士は親から財産を相続し、このサイクルが続きます。けしからんことに投資は額が多ければ多いほど損失が出ないという統計的結果も出ており、ハーバード大学やィエール大学も他の大学と比べると圧倒的な投資利益をたたき出していることからもこの結果が裏付けられています。


作中でピケティは「第二次世界大全直後は確かに貧富の差は目に見えて縮まった」と言います。戦後のどさくさで土地が侵略され株が紙切れとなったことで一般市民とのギャップが減ったのです。


しかし21世紀に入って技術革新が起こるとコングロマリッドや超大型企業を率いるスーパー経営者が頭角を表すことで再び差が広がりつつあるようです。


この事態を食い止めるためにピケティは資本の利益に応じて税金を挙げるように提案しますが、どうも難しそうです。


この本は600ページに及び、私の周りでも敬遠する方がいらっしゃいますが、これからの社会経済において重要なことが少なからず書かれていると思います。


日本でもこの本に書かれていることに則って政策やルールが決められている節が見えなくもありません。


「マルクスの資本論」を買ったはいいけど途中で挫折した私としては、文章も分かりやすいのでオススメです(笑)
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テーマ : こんな本を読んだ
ジャンル : 本・雑誌

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くりーぴーホワイト

Author:くりーぴーホワイト
外資系企業に就職したものの、上司の英語が全く理解できないため、英語吹き替えアニメで英語学習する方法を発案して実行中。読書メモも兼ねてなるべく頻繁に更新するよう努めている今日この頃。

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