行き着くとこまで行き着いた男が言う「じゃあ辞めればいいじゃない」の重み

好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)



タイトル 「好きなことだけで生きていく」

堀江貴文(著)
ポプラ新書


以前の「働かないことを提案する三冊」の記事」で紹介した「99%の会社はいらない」に続き、ホリエモンは新しい本をこの一ヶ月ほどで二冊出版し、その一冊がこの本です。




内容に関しては特に目新しいことは書かれていませんでしたが、若干の時事系と堀江氏が運営している堀江イノベーション大学校(HIU)についての記述が追加されていました。


本書によると、彼のこの自己啓発本の出版理由は「これからの時代テクノロジーとか便利になるし、金にならなくても自分の好きな事だけで生きていける。そんな時代に会社なんかに縛られていないで、さっさと自由になりなよ」とのこと。


電通の件を筆頭に、物流業者の長時間労働、そのほかブラック企業が絡んだ自殺やうつ病の増加などが取り沙汰されていて、その対応策としてホリエモンの「じゃあ辞めればいいじゃない」発言は「また極端なこと言ってんな」と思うかもしれませんが、でも不思議なことにそれが一番シンプルで合理的なんですね。


今の時代に「会社に属することで得られる利益」というものは幻想でしかない事を説明したうえで、「じゃあ会社を辞めて何をするんだ」という話になりますが、それがこの本のタイトルにもある「好きな事をする」です。


堀江氏の書籍に、この手の例を挙げる際によく登場する人物がおり、それがブロガーのイケダハヤト氏や、けん玉パフォーマーの児玉健氏です。彼らの他にも、もともと会社勤めをしていたけれども、会社を辞めたあと自分の好きな事をただひたすらやり続け、それをインターネットを通じて評価されている人の例が挙げられています。


堀江氏いわく、こういったやり方でメジャーになるにはニッチな面を突き詰める方が近道らしく、本書で新しく登場したコンビニアイス評論家の項目は読んでいて興味深かったです。


また、彼の「好きな事をするために時間を極限まで効率的に使う」という考え方はすさまじいものがあり、そのためには一般的に私たちが考える常識も迷いなく捨てられるストイックさも持ち合わせているようです。


私たちからすれば「そんなの考えられない」という行動ですが、その「考えられない」行動を彼は「考え抜いた」ことで、自分なりに納得して結果的にあそこまで極端なアクションを起こせるのかもしれないなと思いました。


同時に、彼は社長に能力はいらないといくつかの著書にも書いています。小利口に未来を考えるよりもやりたいことがあるなら今やればいいじゃないという行き当たりばったり的な考え方も持ち合わせていて、一見すると矛盾する両方の能力を持ち合わせる器用さもあるのかと舌を巻きました。


しかし、私たちには今のところ二つの能力を持ち合わせる必要はないのかもしれません。ヘンに先のことは考えず、「好きな事だけをやる」という行き当たりばったりな勇気だけを持ち合わせていれば、「満足していない現状を抜け出すと」いう段階を乗り越えるだけなら、当面は上手くいくのではないでしょうか。

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テーマ : こんな本を読んだ
ジャンル : 本・雑誌

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くりーぴーホワイト

Author:くりーぴーホワイト
外資系企業に就職したものの、上司の英語が全く理解できないため、英語吹き替えアニメで英語学習する方法を発案して実行中。読書メモも兼ねてなるべく頻繁に更新するよう努めている今日この頃。

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