ゆっくり話すネイティブ英語が理解できない理由

小学生でも知ってる単語でゆっくり話してるのに、ネイティブの英語がほとんど理解できない


という経験はありませんか?


私は外資系に勤めているため、上司や顧客はアメリカ人が多く、私はほぼ毎日のように経験しています。


上司も日本に赴任して大分時間が経っているので、ゆっくり簡単な英語で話そうと努力しているのは分かるのですが…でも、分からないものは分からない(笑)


皆さんもTOEICやセンター試験のリスニングテストでは割としっかり聞き取れるけど、外国人のなにげない一言がさっぱりということはありませんか?


今回は私の体験や同僚の意見をもとに「あぁ、これだから理解できないのかな」と自分なりに説得力を持った理由を紹介していきます。


色々な動機で英語を勉強する方がいらっしゃると思いますが、私の考察もぜひ考慮に入れてみて、これから英語を学ぶ際に役立てていただければと思います。


私は簡単な単語でゆっくり話しているはずのネイティブ英語が理解できない理由は、大きく分けて3つあると思います。なお、緊張するから、むずかしい英単語を知らないから、は外します。


1, 熟語やイディオム、スラングを知らない



コレが最大の理由だと思います。


熟語やイディオム、よく使うテンプレートを知らないために、パッと聞いた感じ簡単な英語を話しているのに、よく分からないということに繋がります。


例えば、テレビアニメ 「東京喰種」 2期の第9話の英語吹き替えで魔猿がCCGと戦う前に、


"You havn't gone soft on me, have you fellows?"



と、仲間たちに聞きました。


コレ、あなたなら何て答えますか?




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©石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会





知っている単語ばかり並んでるのに、イマイチ意味が分からない文の典型ですね。


これはどういう意味か、分かりますか?


Soft on ~ は「~にやさしくする」という意味があります。これを念頭に置いて文字通りに訳すと、「お前らオレにやさしくしたことないよね、ある?」みたいな意味になりますが…実際は違います。


コレ、もっと深い意味があります。


じつはこのフレーズ 「お前ら、怖気づいたんじゃねぇだろうな?」 という意味になります。


なぜそうなるのかと言われたら答えようがないのですが、ネイティブがこのフレーズを聞くと、「あぁ、挑発されてるな」と思います。


実際にこう聞かれた魔猿の仲間は"Hell, no!!"と答えます。


文字通りに、「お前らオレにやさしくしたことないよね、ある?」と訳して"Hell, no!!"と返される意味が分からないやり取りでも、イディオムとして捉えることで意味と雰囲気が合致するんですね。


ほかにも、会社に出社したときにアメリカ人の同僚と鉢合わせて、


"Hey, what have you been up to?"


と、聞かれたことがあります。


一瞬で固まった私は、What have you been から想像して、会社に来るまでの行動をざっと説明しましたが、後になって調べてみると「調子はどう?」 という意味でした。


ですので、あの場合はただ単に "Nothing much""と答えるだけで良かったのです。


TOEIC 920点もってて挨拶ができないという事実www


この件があって以来、私の記憶からTOEICを受験したという事実は抹消されました。


絶望した!の一言です。


コレはほんの一例にすぎませんが、ちょっとした熟語やイディオムで文脈は変わり、結果的に意味が分からなくなるということが、この例を通してお分かりいただけたのではないでしょうか。




2, 単語の解釈における幅の違い




私たちは英単語を覚えるにあたり、膨大な単語の数をひととおり網羅するために一つに意味だけをおぼえて次の単語を覚えようとします。


TOEICの単語を覚える際のプロセスはこれに当たるのではないでしょうか?


かくいう私も覚えがありますが、TOEICやTOEFLは特定の単語を一定数おぼえれば点数を稼げると、参考書などにかなり具体的に書かれていますので、学習者はとりあえずリストアップされている単語の最初の意味だけをおぼえて、一刻も早く結果を出すために、二つ目、三つ目の意味をスルーするような気がします。


しかし、英語は抽象度が高い言語で、一つの単語を見てみても多様な解釈・使い方ができます。


印象に残っているのが、就職する数年前、私が京都の割烹料亭でアルバイトしていた頃、外国人のお客さんが来店して、私たちは刺身は食べられると言いたかったのでしょう。板前さんに向かって、ゆっくりと、


"We, are, open, to, eat, sashimi!"


いやいや、日本人はそんな風にopenを使わないからw


と思いながら、私のつたない英語とジャスチャーでなんとか乗り切った記憶があります。


Openの使い方一つとっても、普通の日本人はopenは「開く」っていう意味だろ?というと考えますが、ネイティブはopenを「寛大」という意味でも使うことがあるのです。


その板前さんは、調理学校に行く前にオーストラリアに一年間ワーキングホリデーに行っていたみたいですが、後にこの話をすると、「刺身をopenって言うから、お客さんが自分で刺身を造りたいって言ったのかと思った(笑)」 と言っていました。


熟語やイディオムを使わずとも、英単語の解釈の幅に日本脳と英語脳に決定的な違いがあるため、「え、なんでこの文脈でこの単語を使うの?」という状況に陥りがちです。これが一つの文章に二つ三つと加えられると、もう収拾がつかなくなるのだと考えています。




3, 話の最中に分からない部分にこだわりすぎる




会話中に知らない単語、熟語やイディオムに遭遇すると、私たちは「え、コレどういう意味だろう」と深追いする傾向があるような気がします。


これは特に日本人に多いような気がします。日本人は間違えることに極端に恐れると一般的に言われているように、言われたことを一つ一つ理解するようにして、完璧に物事をこなすように努力をします。


しかし、それが裏目に出るのが会話中です。


たしかに、それが会話のをする上で重要なキーワードなら、しっかりと理解する必要があるかもしれませんが、会話とは文の前後関係がつながっているものです。


よって、前後の会話にしっかり耳を傾けて、他の部分からヒントを探し出すことができれば、仮に分からない単語を使われても推測できるはずなのです。


逆に言えば、分からない所にこだわって深追いすると、それを考えている間に他のヒントを聞き流してしまう可能性がある のです。


分からない所に意識を集中し続けるやり方は、リスニングテストの勉強をするときには問題ありませんが、実際に会話している場合は逆効果だと思います。



まとめ: じゃあどうすりゃいいんだよ



ネイティブの英語を理解出来るようになるためには、じゃあ何をすればいいんだという風になりますが、上記の理由から考えるにいくつかの手段が考えられます。


(1)簡単だと思っている単語、makeやtakeなどなど、をいま一度見直してみる。


「今更そんなことするかボケ!」と言われそうですが、ネイティブの英語のほとんどはコレで形成されています。


トランプ大統領のスピーチを聞いたことがある方は、もうお察しのことと思いますが、彼の英語は万人に分かるように(もっと言えばアメリカの人口の大半を占める労働者階級の白人向けに)しているので、私たちでも理解しやすいのです。


しかし、それでも彼はアメリカの大統領です。アメリカの大統領が小学生レベルの単語を並べてスピーチをしているのですから、小学生レベルの単語だからとないがしろにせず、いまいちど基本に戻って見直してみるというのは大事なのではないでしょうか。




(2)なんだかんだ言って耳を鳴らすのも大事なので、ドラマやラジオなどで日常会話に近い英語をひたすら聞く。量が大事



「質が大事じゃろう、やっぱり」という方もいらっしゃいますが、それは受験英語に囚われている考えられませんか?


あしたのテストで出る範囲はあるていど予測できますが、あした上司や同僚から英語で何を質問されるのか予言できない以上、一見してなんの役にも立たない雑学に似た英語の知識だって役に立つかもしれないではないですか。



(3)そこからイディオムなどを抽出し、単語や派生される文章の理解を広げる。



総合的に役に立つ英語の知識を身に着けるためにも、私は偏った情報源から英語を勉強するというのはなるべく控えて、幅広い情報源から、幅広い分野から英語に触れることが効果的だと思います。


そこで得たイディオムや言い回しを自分なりに解釈し、自分なりにアレンジすることによって、ともすればTOEICの勉強などにも意外な形で活用できるのではないかと考えています。




上記の3つは時間のかかる作業ですが、より実践向きで、英語力をアップさせるだけでなく、日本人が持っている英語の認識を根本から考えさせてくれる作業だと思います。


もしよければ、英語吹き替えアニメでの英語学習も頭の片隅に置いてみてください。


やってみたら、クセになること請け合いです(笑)
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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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くりーぴーホワイト

Author:くりーぴーホワイト
外資系企業に就職したものの、上司の英語が全く理解できないため、英語吹き替えアニメで英語学習する方法を発案して実行中。読書メモも兼ねてなるべく頻繁に更新するよう努めている今日この頃。

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